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2004.04.26

東京国際ブックフェアに関するとても主観的なレポート

東京国際ブックフェア、というか、ブックフェアなるものに行ったのが初めてだったもので、色々と刺激的でした。一律価格のはずの書籍が定価の2割引きとかで売られているのも不思議と言えば不思議だったのですが、聞けばこれは出版社自身がやっていることなので、再販価格の縛りを受けない由。なるほどねー。

ところが、せっかくブックフェアに行ったものの、実は同時開催のデジタルパブリッシングフェアの展示(特に「多言語組版」とかうたっているところ)に興味があったので、そのブースばかり見てました。

で、結論からいうと、「多言語組版」の展示の内容は期待外れ。まあ、「スタッフに外国人が増えてきたので、せっかくだから彼らの言語技能を活かした商売をしたい」と考える印刷屋さんでも、Microsoft製品の多言語サポート機能を活用して多言語組版を手がけられる時代になったことを示すという点では、興味深いものだったと言うべきでしょうか。確かに、「見えりゃいい」程度でよい(つまり、電子文書としての再利用性を考えない)のであれば、PDFのフォント埋め込みも使えますし、多言語組版は極めて身近なものになっているという印象をもちました。

多言語組版との関連で言うと、「外字」に割り振られているグリフ・コードが各社どのように扱われているのかという点にも興味がありました。モリサワや大日本印刷のブースでそれとなく話を聞いてみたところ、グリフ・コードの整合は特にとっていないとのこと。要は「外字なんだから各社ばらばらでいいじゃないですか」ということか。

かつてシフトJISの空き領域にベンダー依存の「機種依存文字」を放り込んだことで生じた混乱が別の形で再来することになるのかもしれません。それを解決するためには、「グリフの統一を」とまでは言わないので、せめてグリフに割り当てているグリフ・コードを重複しないように一意のものにして欲しいと思います。すでにISO/IEC 10036グリフ登録簿という国際的な一意登録制度があるのだから、それを使うのがよいのではないかと(我田引水だけど)。

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2004.04.24

アムステルダム一週間

4月16日から22日までアムステルダムに行ってました。オランダはアムステルダムばかり今回が3度目。この街は、わりと清潔だし、「華美に走らず実に就く著く」(どこかの高校の校歌にこんなのあったな)感じがする一方、コントロールされた夜の顔もあったりして(実際はどうだか知らんが)、清濁が混在するところが面白いと感じます。

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そういうオランダ人気質の現れでしょうか。写真は王宮の目の前に臨時に設置されている(と言っても大抵設置されている)観覧車。王宮といっても戴冠式のような限られた公式行事だけに使われるらしいものの、こういうのもありなのかと、来るたびに感心します。王宮前には露店とか、ほかに3つほど絶叫系の乗り物がありました。

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ところで、アムステルダムに到着したその日、持参したPowerBook(買って2か月しか経ってない)が「故障」しました。写真は、その故障したPowerBookの症状を見てくれている親切なアップルセンター(アムステルダム中央駅前)のスタッフの人たち。実は、この前に現地のコールセンターに電話したら「あなたはオランダ国内の顧客ではないので、電話サポートは受けられません」と言われ、アップルのサポートは実はワールドワイドではないんだなあということを10年目にして初めて知った次第です。もし、誤解ならそうであって欲しいので、誰か教えてください。

ちなみに、オランダのコールセンターはオランダ語だけで自動応答メッセージが流れます(当たり前か)。人間の担当者にたどり着くまでがひと苦労でした。

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最後は、有名な「アンネ・フランクの家」、というか「隠れ家」前。ここは以前来たことがあったので観るつもりはなかったのですが、たまたま現地で見つけたCanal Walks of Amsterdamという散歩ガイドに従って歩いていたら前を通ったので、入場待ちをしてる人びとの列を写真に撮りました。写真を撮りつつ、ふと、前に来たときは、ここは確か部分的に改装中で、入り口がベニヤの壁で仕切られていたのを思い出しました。ずい分キレイになったものです。写真で見えるガラス張りの1階部分も改装後の姿。2階より上は当時のままです。

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2004.04.13

ハマリキュー人民庭園

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夜のライトアップをしているということで、浜離宮恩賜庭園に行ってきました。ソメイヨシノは終わってたけど、八重桜はまだまだ咲いてました。写真は「潮入りの池」越しにみた中島の御茶屋と、さらにその向こうに見える汐留のビル群。都会のほんとに隣に庭園が広がっているというミスマッチが面白い。

この庭園、正式名称は「浜離宮恩賜庭園」というらしい。「恩賜」というのは「(下々が)王様から賜った」ということだから、「人民庭園」って呼ぶのがいいんじゃないかと提案したいところ(もっとも、正確には東京都に下賜された由)。

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2004.04.04

街の小劇場: J2FACTORY

めずらしーく、J2FACTORYという劇団の公演などに行ってみました。特に前から行こうと思っていたわけではなく、たまたま近所の劇場のチラシが入っていたから。

演目は『バカラボVOL.2「FAMILY」』。お笑い芸人を目指すため、親の反対を押し切って地方から東京に出てきた青年の物語。引っ越してきたばかりの彼のところに突然「レンタル家族屋」がやってくる。レンタル家族屋は、家族崩壊が進む現代社会の中で家族の大切さを理解し直してもらうため「レンタル家族」をレンタルするのが仕事(しかも今なら「お試し期間」で無料)だという。無料という言葉につられて申し込んだ彼、最初はレンタル家族に翻弄されるものの、オーディションを目指し一緒になって練習を重ね、ついにオーディションに合格。彼の胸にはすっかり(レンタル)家族の大切さが刻まれていた。しかし、それと同時にレンタル家族のサービスは終了。せっかく家族の大切さを理解できて、もっと一緒にいたいと思うようになった瞬間、レンタル家族はそそくさと彼の家を後にし、次の現場へ移動してしまう。一人残された青年は、引っ越しのとき手伝いに来ていた母親が残していったたくあんをかじりながら、故郷の家族のことを思う……なんて筋でした。

まあ、あっさり「いい話」で終わってしまったのがちょっと物足りない感じ。ありがちと言えばありがちの筋だし、「家族を演じる」というテーマもどこかで聞いたようなものだけど、それが悪いということじゃなくて、何と言うか、もう少し毒っ気を期待してました。もしかすると、世間擦れした大人にはちょっと物足りなくても、逆に同じく世間擦れしている今どきの小学生ぐらいならちょうどいいかもしれません(いや、ほめているつもり)。短編に書き下ろして夏休みの課題図書にしたらどうでしょう。

さてこの劇場、前から近所にあるらしいことは知っていたものの、行ったのは(見たのも)今回が初めて。まあ住宅街の中のはずだから、民家を建て替えて劇場にしてるんだろう、ぐらいに想像はしていたのですが、傾斜地を利用した半地下(上は駐車場)に劇場があったのが意外と言えば意外。劇場の半分は土に埋まっている状態みたいなものなので、防音にもよいのかな。

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