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2008.12.05

『12人の怒れる男』に思う日本の裁判員制度

この間、パリから成田に帰ってくる飛行機の中でニキータ・ミハルコフの『12人の怒れる男』(シドニー・ルメットの『十二人の怒れる男』のリメイク、らしい)を観ました。ミハルコフの映画を観たのは多分『シベリアの理髪師』以来。あの時は、ミハルコフの映画(というか、旧ソ連の映画監督の映画)も随分と今風になってしまったなあと、ちょっと寂しい気がしたものです。今はなき千石の三百人劇場でかかっていたのを観たのですが、この間跡地の前を通ったら、もうマンションが出来かかってました。

さて、この映画、陪審員制度を扱っているわけですが、ときに、裁判員制度って穿った言い方をすれば要するに裁判官だけじゃ見識が足りなくて妥当な判決ができないから、民間の力を強制的に徴用しようって制度です。現代日本の法秩序の中で本人の意思に反して何かを強要するって制度はシロート的には土地の収用ぐらいしか思いつきません。犯罪捜査や裁判の結果として発生するものとか、納税のように国民の義務として定められているものは当然別としても。

改めてこう考えると裁判員制度っていうのは相当抵抗も感じるわけですが、まあ強い信念をもってやってみようと主張する人がいる以上、それにお付き合いしてみて実際どうなるかを見てもいいのかと思って納得しようとしています。

それより、役所が民間人を徴用する制度を導入するんだったら、逆に民間が役所の人材を格安に拝借できるような制度もあるべきなのではないかと思う今日この頃。裁判員になると日当が1万円ぐらい出るらしいので、それと同じ条件で一般職の公務員の人を抽選で年間1,000人ぐらい選んで希望する民間の事業所に短期派遣してもらう……とか。

kk

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コメント

>裁判員制度って穿った言い方をすれば要するに裁判官だけじゃ見識が足りなくて妥当な判決ができないから、民間の力を強制的に徴用しようって制度です

同意です。私はもし通知が来たらどうやったら拒否できるかずっと考えていました。毎年この時期を迎えるのが怖そうです。人を裁くのは信条に反するので。

公立学校に私立教員を徴用するってぐらいならむしろ乗りますけど。

投稿: とおり | 2008.12.05 22:08

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