2005.01.26

なぜ複数形?

実は最近そこここで気になっているのが、借用語や外来語で使われる複数形。例えば、こんなのがありました。

……本公募は、産業構造審議会情報経済分科会で審議される「情報経済・産業ビジョン」の作成にあたり、主要なテーマ、トピックスについて関連情報の収集を行う……

これは経済産業省が出した公募事業の説明に記されていたものですが、何ゆえ「トピックス」なのか。「トピック」ではダメなのでしょうか。確かに、「トピック」は一つだけではなく、複数あるから、「トピックス」だと言われればそのとおりなのですが、英語の複数形を持ち込むことには抵抗があります。

そもそも、数の区別をもつ言語にとって、数とはモノが複数であることを表現するためものではない(そんなことでよいのなら、日本語だってできる)はずで、わざわざそのための文法的カテゴリーをもっているのは、動詞や形容詞との数の一致とか代名詞の選択と関わっているからでしょう。文法的なカテゴリーとしての数の区別の(多分)ない日本語にそれを持ちこむのは衒学趣味以上の意味が感じられません。それに、「トピックス」というなら、「テーマ」もドイツ語の複数形を借りて「テーメン」とか言うべきかも。

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